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本Lesson「1」「自宅完結型セルフネイル」

 

 

自宅完結型

セルフネイル

 

~50歳から楽しむ

セルフネイル~

 

Lesson1

 

 

今回は、

「自宅完結型セルフネイルLesson」に、

ご参加いただきましてありがとうございます。

 

 

 

安全に、爪をなるべく傷めないように、取れにくいジェルネイルを目指しつつ

 

つやつやのセルフネイルをこれから手に入れていただけるように、

 

Lessonをお送りしていければと思います。

 

 

まず、あなたの爪の健康状態を確認してから、スタートしましょう!

 

 

どの状態が健康な、お爪なのか?

 

どのような場合は、ジェルは避けた方が良いのか?

 

そのような判断をするためにも、

 

まずはあなたに、ご自身のお爪のことを知ってほしいのです。

 

 

名称等は細かく覚えなくても大丈夫ですが、

爪の構造や仕組みは知っておいていただきたいです。

 

それを知ることで、爪を傷めないよう配慮ができると思いますし、

気を付けた方が良いことを、把握しやすくなると思います。

 

 

 

どのようにあなたの大切なお爪を守ってあげるのか?

 

 

これから一緒にLessonをしながら、知っていただきたいと思います。

 

 

 

 

ネイルをする前に知ってほしい爪のこと

 

 

 

「健康な爪とは」

 

 

①色調

淡いピンク色で、つやもある状態。

 

②表面

なめらかで凹凸がない。

横溝などのトラブルもない状態。

 

③厚み

中央部分が最も厚く、両側のサイドラインに向かって薄くなっている。

爪根部は薄いが、爪先に向かうにつれて厚くなっている。

成人の場合、爪甲(爪)の厚みは平均して0.3~0.8mm。

女性の場合は男性よりも薄い傾向にあります。

 

④強度

爪甲(爪)の強度は、厚みと湾曲の程度により決定されます。

適度に厚みがあり、適度に湾曲していることが望ましいです。

 

⑤爪周りの皮膚の状態

後爪郭と爪甲(爪)の間に隙間がない状態。

さらに側爪郭と爪下皮も良好な状態である。

(爪甲は4辺の皮膚で固定されているため、

爪周りの皮膚トラブルの影響を受けやすい)。

 

 

 


1.
爪の構造と働き

 

2.爪のトラブル

 

 

についてお話していきますね。

 

 

 

⒈ 爪の構造と働き

 

 

 

【爪とは】

 

爪とは、皮膚の表皮層から爪母によってつくられ、

角質化したものです。

 

爪は、表皮の角質層が3層に変化したもので、

この3層の薄い層の間に最低限の水分と脂肪0.15~0.75%)を含んでいます。

 

爪の水分は12~16%(健康な成人の場合)季節や環境、年齢によって異なります。

 

加齢的変化でより厚みを増して、成長スピードが遅くなる傾向にあります。

 

また季節的な変化では、

冬よりも夏の方が速く伸びます。

 

健康な人の爪の成長速度は、一日約0.1mmです。

 

 

爪に関する名称も、

これからLessonの中でご説明するときに、出てくるかもしれないので、

なんとなく「ここのことね!」という感じでいいので知っておいてほしいです。

 

 

爪=ネイルプレート

(爪甲・そうこう)

 

☆通常爪と言われる部分、厚みは約0.3~0.8mm位。

爪は、無色透明です。

皮膚の付属器官であり、硬いケラチン(たんぱく質)から成り、大切な指先を保護しています。

 

 

 

サイドウォール

(側爪郭;そくそうかく)

 

☆爪甲(爪)の左右に接している皮膚に覆われている部分。

 

 

サイドライン

(側爪甲縁:そくそうこうえん)

 

爪甲(爪)の左右の側面の際(きわ)。

 

 

 

ネイルフォルド

(後爪郭:こうそうかく)

☆爪甲(爪)を根元で固定している皮膚の部分

 

 

 

キューティクル

(爪上皮:そうじょうひ)

 

☆後爪郭(爪甲を根元で固定している皮膚の部分)を保護し、

細菌やその他の異物の侵入を防ぐ皮膚の部分。

 

 

 

ルースキューティクル

 

☆キューティクル(爪上皮)から発生し、爪甲(爪)の表面に付着している角質の部分。

 

※このルースキューティクルが爪の上に残っていますと、

ジェルが浮きやすくなるので、ジェルを塗る前に、

これを取り除く作業が必要になってくるわけです。

 

 

 

ネイルマトリクス

(爪母)

 

☆爪甲を形成する部分で、血管と神経が通っています。

爪甲(爪)は一生作り続けられる、伸び続けます。

 

※ここは爪をとても作る部分ですので、とても大切な部分で、ケア、爪のお手入れをするときに、

強く押したり傷つけたりしないようにしてくださいね。

 

 

 

フリーエッジ

(爪先:つめさき)

 

☆爪甲が伸びて爪床から半れた部分。

水分含有量が減少するため不透明に見えます。

 

 

 

ハイポニキウム

(爪下皮:そうかひ)

 

☆爪甲(爪)の下に細菌その他の異物が侵入するのを防いでいる皮膚の部分。

 

 

 

イエローライン

(黄線:おうせん)

 

☆爪甲が爪床から離れない用にしている帯状の部分。

 

 

 

ルヌーラ

(爪半月:そうはんげつ)

 

☆ハーフムーンとも呼ばれ、爪甲(爪)の根元に見える半月型で乳白色の部分。

後爪郭に覆われていない爪母で、新生した爪甲であるため水分含有量が多く白く見える。

 

 

 

 

 

【爪の役割】

 

 

1.ものをつかむ、持つ、支える

 

指先の先端までは、骨は届いていません。

そのため、指の腹に加えた力を跳ね返すには爪が必要です。

 

そのため、

爪が無いと小さなものをつまんだり、薄いものを持ったり、

小さな文字も書くことができないのです。

指に力が入りにくくなります。

 

足の場合は、爪のが有ることで体を支えて安定させているのだそうです。

 

 

爪はとても大きな役割をしていますね。

 

 

2.保護、守る、助ける

 

皮膚には末梢神経が分布しています。

 

特に爪先には、それが発達しているところで、細やかな神経、血管の集中する敏感な部分なので、

 

それら保護し、それらの機能を助ける役目を果たしています。

 

 

 

そして

 

爪は、皮膚の付属器官です。

 

 

ですから、

皮膚について少しお話しますね。

 

 

【爪と皮膚の関係】

 

爪は表皮の角質層が硬く変化したものです。

 

つまり、

爪は皮膚の仲間です。

 

そして、手と足を保護する重要な役割を担っています。

 

 

 

皮膚の働き

 

1. 保護作用

 

皮膚の表面は、弱酸性の皮脂膜でおおわれていて外界からの異物やウイルス、

 

微生物の侵入や付着を無害化する働きをしています。

 

 

また、

 

紫外線等の光線に対しても光線を吸収し、散乱させて体を保護する役目をするなど、

皮膚はバリア機能を持っています。

 

 

2. 体温調節

 

表皮の角質層と皮膚の最下部のある皮下組織は、熱を伝えにくい性質があるので、

体内の熱の放散を防ぎ、外気温の変化の影響を伝えないようにしています。

 

また、

体温調整として、体内の温度が高くなった場合は汗腺から汗を出します。

(汗腺も皮膚の付属器官の一つ)

 

 

3.吸収作用

 

皮膚が乾燥しているときに、保湿クリームを塗布すると、皮膚が潤ってしっとりするのは

皮膚に経皮吸収の働きがあるためです。

 

経皮吸収とは、

皮膚を通して、物質を体の中に取り入れることです。

 

皮膚から吸収されやすい物質は、

油性物質のクリーム類や油溶性ビタミンのビタミン

A、ビタミンB、ビタミンE等があげらます。

 

 

 

皮膚の構造と働き

皮膚は、身体の外表面を覆っている大切な器官で、厚さは2~2.2mm。

 

外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」の三層からなっています。

 

 

また、他に汗腺、皮脂腺、毛、爪等は、皮膚から発生した付属器官があります。

 

爪:主に皮膚を保護する器官

 

 

 

爪と表皮組織

 

ネイルプレート(爪)は、

 

表皮の角質化が特殊に分化し、極めて薄い角質片が雲母状に積み重なった構造で下記の三層からなります

 

このうち、背爪、腹爪は極めて薄いケラチンが縦方向に連なり、

中爪は最も厚いケラチンが横方向に連なっています。

つまりこの爪は硬いだけでなく柔軟性も備えています。

 

背爪(トッププレート)、

中爪(ミドルプレート)、   

腹爪(アンダープレート)

 

 

 

 

このように爪が3層になっていることから、

爪に含まれる水分が失われ乾燥しますと、

「二枚爪」と言われる状態になりやすくなります。

 

 

 

《防止策1》

 

基本的に爪を乾燥させない。

ケラチンを補う。

ネイルクリーム、ネイルオイル、ハンドクリームをこまめに塗る。

 

・オフの溶剤による乾燥

溶剤を使う回数に気を付ける。

 

・間違ったオフ

ジェルが取れかけても、無理に剥がさない

 

・爪先を使う作業

シール剥がし

爪で掻く

 

※物を使って剥がす、掻く

 

・爪先の衝撃

爪切りの使い方

(グリップ式でパチンと一回で切らない)

(ニッパーを使って、端から少しづつ切っていく)

 

※爪はそもそもカーブしているので、カーブに沿って切ってあげると、

爪に負担がかかりません。

 

 

上記に原因があることがありますが

 

 

何にでも必要なことですが

 

 

爪に内側からも栄養を与える。

 

・食事でたんぱく質をバランスよく摂取する。

 

適度な水分補給や睡眠をとること。

ストレスの影響もあると思います。

 

 

※爪のことだけでなく、身体が健康であることを考えれば、

自ずから爪も健康になると思います。

 

 

 

手指のマッサージなどをして、爪への血行を促してあげる。

 

※血行不良(冷え性)ですと、指先まで必要な栄養が届かないそうです。

つまり爪を作る働きが弱ってしまいます。

定期的にマッサージ等も加えて血行を促してあげましょう!

 

 

 

 

 

爪と成分

 

イルプレート(爪)の主成分はケラチンという繊維状のたんぱく質です。

 

ネイルプレート(爪)のケラチンはアミノ酸が集まってできていますが、皮膚の角質は軟ケラチン

(ソフトケラチン)、毛髪は硬ケラチン(ハードケラチン)であり、硫黄を含んだアミノ酸の量により異なります。

 

 

 

爪と成分

 

皮膚表皮の角質層は、脱核してフケや垢となって剥がれて新陳代謝を繰り返しますが、

爪を作る爪母細胞は角質層を変化させ、ネイルプレートを形成します。

 

ネイルプレート(爪)は爪母から作られる時に角質化して生まれてくるのです。

 

 

 

【爪を固定しているのは4辺

 

ネイルプレート(爪)はネイルベット(爪床)上の乗っているだけで、

固定しているのは次の4辺です。

 

 

 

 

⒉ 爪のトラブル

 

 

爪の診断

 

爪は健康のバロメーターと言われるように、身体のあらゆる症状が爪に現れます。

 

症状が出ているときは、ジェルネイルは避け、専門医に診断してもらうようにしてください。

 

 

【色調の異常

 

爪疾患は、外から見てはっきりと色で判別できるものもあります。

 

爪の病気というよりは、病気の影響で爪に出る症状というのもが多いですが、

 

参考までに、載せておきます。

 

①白斑(ハクハン)

爪に白い点状のものが現れ、爪の成長とともに消失します。

 

②白濁(ハクダク)

肝硬変、慢性腎不全、糖尿病

 

③黄白色(オウハクショク)

爪真菌症、爪甲剥離症、ニコチン付着、内臓疾患、

リンパ系の異常、新陳代謝の低下

 

④青紫

先天性心疾患、肺疾患

 

⑤青白い

貧血症

 

⑥緑

緑膿菌感染症(リョクノウキンカンセンショウ)

 

※⑥は、セルフネイルするときに、気を付けていただきたい感染症です。

 

気を付けていただきたいことは、後ほどご説明いたしますね。

 

⑦赤

発熱性肉芽腫、爪下出血

 

⑧黒褐色

金属性色素沈着、アジソン病、薬剤の影響、

爪下出血、メラニン色素増加、、悪性腫瘍

 

 

皮膚疾患

 

皮膚にも疾患がある場合は、治してからにしましょう。

 

 

・接触性皮膚炎(カブレ)

外部刺激が引き金になって起こる炎症等です。

 

・湿疹

皮膚表皮の炎症。発赤、かゆみ、ほてり、かさぶたができる。

 

・乾癬

慢性の炎症でえ、粗い銀色のかさぶたでおおわれた丸い、乾いた皮膚疾患。

 

・たむし

カビ(糸状菌類)による伝染性の高い疾患。

 

 

爪の異常とその症状

 

 

こちら以下は、爪に直接関わるものなので、

正しく知っていただきたい爪の状態です。

 

 

🌙爪の縦筋(タテスジ)

爪甲(爪)の表面に縦に並行に現れる線。

主に老化と乾燥が原因。

 

 

 

 

🌙爪の横溝(ヨコミゾ)

後爪郭(爪を固定している根元の部分)へのダメージ(栄養障害、外傷等)が原因。

爪甲(爪表面)に溝が現れる。

 

 

 

 

🌙ささくれ

爪の周りの皮膚が乾燥して起こる。

 

 

 

 

🌙陥入爪(かんにゅうそう)

不適切なネイルカット、靴による圧迫等が原因。

周囲の皮膚に爪が食い込み炎症を起こす。

 

 

 

 

🌙緑膿菌感染症

(りょくのうきんかんせんしょう)

(グリーンネイル)

爪周囲炎、爪真菌症、爪甲剥離症等の主原因に、

二次的に細菌が感染する。

 

こちらは一般的によく知られる、爪が緑色になる感染症です。

 

 

 

 

《防止策1》

 

手指は清潔に保ち、

取れかけたり、特に浮きがあるジェルネイルは早めに外す。

 

水分や湿気が、爪とジェルネイルの間に入り込んで、そこで菌が繁殖します。

 

なってしまったら、オフして皮膚科の受診をしてください。

 

 

《防止策2》

 

ジェルネイルをする前には、手を洗い、

エタノールで手指消毒、

水分を取り除いてからジェルを塗ります。

 

(Lessonの中で塗り方をお伝えするときに詳しくご説明します。)

 

 

《防止策3》

 

道具も使用した後は清潔に保つようにしましょう!

 

 

 

【ジェルネイルによって起こるネイルトラブル】

 

 

🌙爪先のカーブが強くなる。

水分が少ない爪先は、乾燥するとカーブが強くなる傾向にあります。

 

ジェルネイルをすると、硬化の際に体積が収縮するため、爪先のカーブが強くなることがあります。

 

🌙爪が薄くなる

ジェルネイルの頻繁な付け替えや間違ったジェルオフ、

無理に剥がす等には、注意が必要です。

 

 

 

今回のLesson1では、

 

安全に爪を傷めないようにしながら、

 

そしてジェルネイルを楽しんでいただきたいと思い、

 

まずはご自分のお爪について、知っていただきたくて、

 

お話してまいりました。

 

 

知っていただいたうえで、

 

大切なことを守りながら、

 

ご自分の爪も守って、

 

ジェルネイルを楽しでいきましょう!

 

 

これからのLessonでも、いろいろな観点から、

 

お伝えしていきたいと思っております。

 

どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 

赤尾 知子

 

(JNA日本ネイリスト協会・テクニカルシステムベーシック参考)