本Lesson「3」「自宅完結型セルフネイル」
自宅完結型セルフネイル
~50歳から楽しむ
セルフネイル~
Lesson3
安全に、爪をなるべく傷めないように、取れにくいジェルネイルを目指しつつ、
つやつやのセルフネイルをこれから手に入れていただけるように、
Lessonをお送りしていければと思います。
「道具の準備」と「正しい使い方」
始める前に迷わないように知ってほしいです。
はじめる前の準備
🌙照明
部屋を明るく
🌙マスク
削りくずや、エタノールや溶剤類の吸い込みを少なくするため。
🌙机の上の準備
「使用する道具のセッティング」
1.タオル
テーブル上を衛生的に保つために使用します。
→机の上に敷きます。
3.シザー
コットンやペーパータオルなどをカットするハサミ。
2.ペーパータオル準備
①敷く用
テーブル上を衛生的に保つために使用します。
※削りくずやケアなどで、
汚れたら取り換えられるように重ね置きします。
②ケア用(カットしておく)
4、8、16等分に用途によって、切っておきます。
※ジェルの筆の拭き取りや、ジェルの容器に付いたジェルを、
拭き取るために使います。
3.LEDライト
ジェルを硬化させるために、光を照射するライトです。
◇卓上
→5本指が同時に入ります。
→電源が近くにある場所での使用になります。
(USB電源の物もあります。購入時に確認してください。)
→充電は必要なし。
→置くスペースが必要です。
◇ハンディタイプ
→ 場所を取らない。
→ 指1~2本同時に硬化可能。
(数回に分けて硬化するため、時間が少しかかる)
→ 硬化するときに周りにぶつかりやすい。
→ 充電が必要。
(ネイルパフェさんはUSB電源です。)
4.アームレスト(丸めたタオル等OK )
→塗るときに置いて固定させると塗りやすい。
5.道具立て
・ファイル立て
・筆立て
→筆やウッドスティック、ストーンプッシャー、ファイル類を立てます。
6.道具用トレイ
→ジェル用トレイ
7.ごみ入れ用ポリ袋
→ セロハンテープ
8.ウエットティッシュ
→ケアの時に爪周りの汚れ除去用
9.眼鏡タイプ・卓上拡大鏡
→必要な場合はご準備ください。
10.卓上ライト
→手元を照らすため。
11.電源の確保
→LEDライト用
→卓上ライト
消毒に使う物
🌙手洗い
※石鹸で手洗いし、汚れを落とします。
🌙エタノール消毒
※爪の上の除菌・油分の除去のため。
1.消毒用エタノール
手指、器具、その他、消毒全般に使用します。
ここでは、手指消毒に使用します。
→爪の消毒と指の消毒をします。
油分が残っている指で爪を触ると、
ジェルの浮きの原因や、ジェルが取れやすくなります。
2.コットン
コットンは毛羽立たないものがおススメです。
繊維がジェルを塗るときに入り込むとキレイに塗れなくなるためです。
削り(ファイリング)に使う物
ファイリングとは、ネイルをする前に、
爪の形を整える工程を言います。
1.爪の長さを短くする。
長い場合はできれば「ネイルニッパー」で切る。
2.爪先の形を整える。
爪を削るために使うファイル(やすり)の種類とは?
目のあらさの種類があります。
正しいヤスリの種類を選んでほしいです。
1.エメリーボード
ナチュラルネイルの長さや形を整えるためのヤスリ。
板状の面にサンドペ-パ-を張り付けたものです。
グリッドの選び方
目が細かい→目が粗い
220 →80
※グリッドとは格子状のものという意味のようですが、
ネイルファイルに関しては、目の粗さと考えています。
数字の小さい方が、粒子の数が少ない分、粒が大きくなります。
2.スポンジバッファー(スポンジファイル)
スポンジタイプのファイルで、ジェルを塗る前のサンディングや、爪の表面を整える際に使用します。
※ここで紹介するものは目が細かい(220)ですが、
他で買う時は、目の粗いものもあるので、
グリッド数を確認してから使用していただきたいです。
特にグリッド数の表記のないものもあります。
使う場面を間違えると、爪を傷める可能性があります。
3.ファイルダスト用ブラシ
ネイルプレート(爪甲・爪)や手についたファイルダスト(削りくず)を除去するブラシ。
ネイルケアに使う物
ルースキューティクルを取り除く。
⇓
(キューティクルから発生し、爪甲・爪の表面に付着している角質の部分)
1.ウッドスティック
コットンを巻いて、ルースキューティクルを取り除いたりします。
※使う前に、スティックの先を使いやすいように整えておく。
2.ストーンプッシャー
ルースキューティクルを取り除くための道具
ルースキューティクルが爪の上に残っていると、ネイルが剥がれやすくなります。
そのため除去することが、大切なネイルケアの目的になります。
※ストーンプッシャーは検定では使用できませんが、サロンなどでは使われますし、
初心者様には、使用中の危険も少ないと思いますので、今回はこちらを
使ってLessonを進めます。
3.ガーゼ・ウエットティッシュ
ケアの後のふき取り用。
4.水入れ
ネイルケアの時に、爪周りをきれいにするために使います。
塗るときに使う物
🌙ジェル
《基本の種類》
1.ベースジェル
☆カラージェルを塗る前に使用します。
ネイルプレート(爪)への色素沈着を防ぎます。
カラージェルとナチュラルネイルの密着度を高めます。
トップジェルやカラージェルでベースジェルの代用はできません。
剥がれやすいです。
・剥がせるジェル⇒リムーバーを使わず剥がしてオフするベースジェルです。
2.カラージェル
☆色素を含むジェルで、ベースジェルのうえに塗ります。
種類
・アート用(粘度が高い)
・ラメ入り
・パール入り
・マグネットジェル
3.トップジェル
☆カラージェルのあと、基本的に一番最後に塗ります。
☆カラージェルの色調を保護し、つやを出します。
・コンテナタイプ
・ボトルタイプ
🌙塗るため・の道具
1.コットン・ワイプ
消毒用エタノールを含ませて、手指・爪甲(爪)の上の消毒に使用します。
ジェルの未硬化ジェルの拭き取りの時に使用します。
※コットンは毛羽立ちの少ないものを利用していただきたいです。
(ジェルを塗るときにジェルの中に入り込み、凸凹になったりキレイに仕上がらなくなります。)
2.プレプライマー
ポリッシュやジェルの持ちを良くするために使用するもので、
ネイルプレート(爪)表面の余分な水分や油分を除去します。
3.筆
ジャータイプのジェルを塗る際に使用する筆です。
・ベーストップ用(クリア用)
・カラー用
・アート用(細筆)
4.筆置き
5.ウッドスティック
皮膚に付いたジェルの除去用
6.スパチュラ
カラージェルを使用前に(カラージェルは沈殿して分離しています。)、撹拌したり、色を作る場合にカラーを混ぜるときに使用します。
7.ジェル拭き取り用ペーパータオル(カット)
4、8、16等分に用途によって、切っておきます。
(小さく切っておくと、筆を拭くたびに、こまめに捨てられます。)
8.エメリーボード
最後の仕上げ用
最後に、爪のわき等に凸凹がある場合は、エメリーボードを使って削り(薄いのでわきに入りやすい)、なめらかにします。
9.消毒用エタノール又は、ジェルクレンザー
消毒用エタノールを、コットンやワイプに含ませて、未硬化ジェルを拭き取ります。
※この時、ワイプの同じ面を使って拭きません。
くもりが出ることがあります。
オフのときに使う物
1.お爪の上のジェルネイルの、つるつるの部分をファイル120Gで削ります。
2.オフは、爪サイズにカットしたコットンにジェルリムーバーを含ませます。
3.2.のコットンをジェルの上にのせて、アルミホイルかグッズを使って挟み、10~15分時間をおきます。
4.10~15分後、浮いてきたジェルをウッドスティックで、そっとオフします。
5.浮いていない部分は、再度1~3を繰り返します。
1.ファイル
(120・180)
つるつるの部分をファイルで削ります
2.ジェルリムーバー(オフ用溶剤)
コットンなどに含ませて、ジェルを除去します。
3.ツイーザー
ネイル用品等を挟むピンセット。
ジェルオフでは、ジェルリムーバーを含ませたコットンを爪にのせる際に使用します。
4.アルミ箔
ジェルオフで、ジェルリムーバーを含ませたコットンを爪にのせて、指先を包みます。
又はグッズで押さえる。
5.コットン
ジェルリムーバーを含ませて使用します。
※爪の大きさにカットして使用
6.ウッドスティック
ジェルを取り除くときに使う
デザインに使う物
1.パーツ、シール等
2.アート用筆
3.パーツ止め用ジェル
大きいものは通常のベースジェルでは、取れやすいため硬めのジェルを使って止めます。
最後に・道具の片付け
最後は、
ジェルボトルや・コンテナ
のまわりにジェルが付いている場合は消毒用エタノールを含ませたキッチンペーパーを使い、ジェルを拭き取ってからしまいます。
(この時に、コットンを使いません。使うと容器にコットンの繊維が付着して、ジェルを塗るときに、爪の上についてしまい、キレイに仕上がりません。)
筆は、
ベースジェルを含ませ(ネイルパフェのブラシクリーニングジェルでも可)、キッチンペーパーでカラージェル等を拭き取ります。
そしてキャップをして収納します。
道具の消毒・洗浄
洗浄できるものは洗いますが、できないものは消毒用エタノールで拭きます。
LEDライトのベタベタや、ジェル容器のまわりに付いたジェルは、アレルギーにならないためにも、
必ず消毒用エタノールで拭きましょう。
ファイル類は、サロンでは洗浄するとなっていますが、剥がれてくるので、
ダストブラシでよくダストをはらってから、消毒用エタノールを吹きかけるといいと思います。
セルフネイルなのでそこまで気にしなくても大丈夫かもしれませんが、
お友達などにやってあげる際は、すべてに消毒が必要ですね。
それでは、今回Lesson3では、「道具の準備」と「正しい使い方」
についてお伝えいたしました。
それではお疲れさまでした。
赤尾 知子
(NPO法人日本ネイリスト協会・テクニカルシステム~ジェルネイル~参照)